「ガンディー魂の言葉」より (その1)
インドで最も有名な人物は、インド独立の父と呼ばれている通称*マハトマ・ガンディー(正式名称:モーハンダ―ス・カラムチャンド・ガンディー)でしょう。1869年インドがまだ英国の植民地だった頃、グジャラート州ポールバンダルに官吏の子として生をうけました。
( * マハトマとは大いなる魂の尊称と呼ばれています)
英国に留学、弁護士として活躍後、国民会議派の指導者となり英国の弾圧が厳しくなる中にあって、たびたび逮捕、投獄されながらも、非暴力・非協力の抵抗運動を続け、ついに1947年にインドの独立を成し遂げました。
ところで現代の人々は、日常生活は雑多で、忙しさの中でつい自分を見失いがちです。
誰でもSNSを利用する世の中で、いろいろな情報が氾濫し、中にはや根拠のない情報やフェイク・ニュースが巷に溢れ、我々はそれらの情報の渦の中にまきこまれ、何が真実か、いろんな事象をどう判断すべきか良く解らないでいます。
そのような時、ガンディーの言葉は、時代や国境を越え、真実を語ってくれています。私たちに勇気を与える含蓄ある言葉が多く残されています。私たちの考え方、生き方に対しゆるぎない座標軸と方向性を与えてくれているように思います。
その中からから今回は3つを紹介しましよう。
1.「人任せでは未来は築けない」
これまでどおり、自分以外の働きに期待し続け、誰かが動けば問題は解決すると考えている限り、わたしたちは、自分達の目的を達成して、その成果を手にすることはできない。
2.「七つの社会的罪」
まだ知らない人がいたら、知っておいて欲しいことがある。
現代社会に巣くう七つの大罪とは—— 。
① 理念なき政治
② 労働なき富
③ 良識なき快楽
④ 貢献なき知識
⑤ 道徳なき商業
⑥ 人間性なき科学
⑦ 献身なき信仰
読者はこれを頭ではなく、こころに刻み込んで欲しい。
こうした罪を決して侵さないために—— 。
3、「国民にも政府と同じ責任がある」
政府や政治家を批判するだけではなく、考えてみよう。
人は往々にして、マスコミの報道に振り回され、優柔不断に考えを変える。時計の振り子のように、決してとどまることがない。弁のたつ人や、根回し上手な政治家を、つい支持してしまう。
国民にも政府と同様な責任があることを、しっかりと胸に刻もう。