NGO設立の経緯

2016年3月までNPO法人インドに幼稚園を作る会の副理事長兼プロジェクト・リーダーとしてとしてインド人のパートナと協同してモリンガ社会事業を発想・企画段階から積極的に事業に携わってきました。

2011年7月からインド・マハラシュトラ州パトダ地区ガンダルワディ村に6haの農地を借り、約3,000本分のモリンガの種を植えることから「モリンガ社会事業」をスタートしました。

この7年間でのモリンガ社会事業は大きく育っています。

 無農薬・有機栽培のモリンガ農園、アグロフォレストリーの開設。

 モリンガ農園にドリップ式灌漑設備の設置(水対策)、モリンガハウス(作業場、倉庫、宿泊設備)の建設、農作業の効率化、農民の労働環境の改善。

 モリンガ生産物(葉のパウダー、鞘、種など)のムンバイのAAWC幼稚園等への定期的な無償供与による、恵まれない貧しい子供達への栄養補給体制の構築。

 Shiri Krishna Enterprises(法人)をプネーに設立し輸出入コードやAPEDA(農産物輸出許可)を取得したうえ、日本へモリンガ種195kgの輸出を行い実績を積みました。

今度はインドで搾油し、モリンガオイルの輸出にも挑戦の予定。

 村近郊の学校(ガンダルワディ小学校、スパー中学校、カハンディシュワラ高等学校)にPC、デジカメ、地球儀、生徒達にノート、鉛筆など文房具類を贈呈。

子供達がIC先進教育に馴染み、教育環境が向上、教育モチベーションの高揚が見られ、都市部との教育格差の解消に大きく貢献している。

村民、先生もIC教育の大切さを改めて認識し、親である村民とも国際交流が進んでいます。

 モリンガ社会事業を前に進めるため、2015年「インドの農村部の栄養失調改善のためにモリンガ栽培をしたい!」というテーマでレディーフォー社のクラウドファンディングを実施、多くのご支援を戴き必要事業資金を獲得することが出来ました。

(こちらををご覧下さい。 https://readyfor.jp/projects/5971

ところが、2016年3月にNPO法人が突然方針を転換し、モリンガ社会事業への支援を止める事になりました。私はこのモリンガ社会事業が中途で頓挫することを懸念し、例え一人になっても事業継続をするべきとの思いで、モリンガ社会事業をNPO法人より引き継ぎ、事業継続の受け皿として任意団体の「NGOインドの農村を考える会」を発足する事としました。

同時に「NPO法人インドに幼稚園を作る会」の理事を辞め、会を退会しました。

このように今までNPO法人で積み上げてきたモリンガ社会事業のベースが出来上がりつつあります。これを受け継ぎ着実に進め、更に発展させることが大切な使命だと考えています。
事業引き継ぎ後も何ら問題なく社会事業を継続しております。

皆様のご理解・ご支援を宜しくお願い申し上げます。