ムンバイの支援先NGO AAWC

<AAWCの概要>

インド・ムンバイの支援先NGO AAWC(Apne Aap Women’s Collective)についてお話し致します。

AAWCは1998年に設立されたNGOでムンバイのカマチプラ地区(インド最大の売春街)に本部を置く、女性と子供達の自立の手助けをし、世代間の売春連鎖を防止するために活動をしている団体です。

AAWCは現在3つのプロジェクトを運営しています。

① UMEED (Hope) :大人のSex Workerを対象に、金銭管理、健康・疾病、子供の躾・教

育などのエンパワーを身に付けるための説明・説得などのサービスを

提供。

 UDAAN (Fight) :6~18歳のSex Workerの娘や極貧の少女を対象に、第2世代の娘たち

が売春に陥らないように、連鎖を断ち切り、そのための教育、職業訓

練、社会人としての躾、健康、栄養食育などのサービスを提供。

③ UMANG (Joy)     : 2.5~5歳の男女の子供を対象に幼稚園を2ケ所に設置、学校入学前に

社会とのコミュニケーションスキルの向上、基礎的教育のサービスを

提供。

これまで,約2,800人以上の婦人、少女達、子供達にサービスを提供してきました。

私たちのAAWCへの支援

私達はAAWCの少女と子供達(約230名)の栄養不足の補給として、ガンダルワディ村で育てているモリンガの生産物(葉っぱのパウダー、鞘、種など)を定期的に無償で提供、支援を行っています。

AAWCの責任者Manju Vyas氏は「子供達の健康診断結果をみると、ほとんどの子供達の検査結果が好転しており、また子供達やAAWCスタッフに多い皮膚病などの改善傾向が見られます。またエイズを発症している13歳の女の子に、毎日2粒のモリンガの種を与えているが、明らかに症状の改善が見られるようになった」と今年2月AAWCを訪問した時に話をしてくれました。そしてモリンガ生産物の支援をもっと増やして欲しい旨要請を受け、その場で応諾をしました。

モリンガはタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノール、ギャバなど約90種類の栄養素を含んでおり、なかでも人間にとって欠く事が出来ず、人間の体内では合成されないため、食事で採らなくてはならない9種の必須アミノ酸をすべて含んでいるモリンガ高機能バランス栄養食材と高く評価されています。

AAWCの幼稚園児は、満足な食事を食べた事のない子供達ばっかりです。彼らが食べる毎日の食事で人間の健全な成長に必要な十分な栄養素が採れるわけがありません。恒常的な栄養不足状態です。そんな中にあって、AAWCでのモリンガの入った給食は貴重な栄養補給源となっています。

2007年11月には国連・世界食糧計画で、発展途上国の多くの乳幼児や子供達を栄養不足から救うためにモリンガの植樹とその利用を積極的に推奨してきました。

その影響もあり、今では発展途上国の政府や国際的なNGOの ”World Vision”や“Church World  Service”などの間で広がり、発展途上国の貧しい子供達の栄養補給・改善に取り組んでいます。