何故NGO/NPOでモリンガ社会事業をする事になったのか?(その3)

“パートナーとの出会い”

今日はモリンガ社会事業をインドで支えてくれているインド人のパートナーについてお話をしましょう。

氏名は「Gahininath Y. Bharate 」バラテさんです。1979/3/20生れの今年39歳になります。我々のモリンガ農園近郊のスパ中学校、プネー大学を卒業後、約6年間National Chemical Laboratoryで研究員として働いた後、2007/10~2012/3まで4年半、熊本の崇城大学に留学していました。

米国のトムソン・ロイター社が2016年のノーベル賞候補に挙げた崇城大学の前田浩教授の指導下でガンの高分子の治療薬を患部に集中させるDrug Delivery System (DDS)関連の研究を行い、「高分子ミセルを用いた活性酸素生成のモジュレ―ションによる高分子治療剤に関する研究」論文で見事博士号を取得、そしてインドに帰国後も研究生活を続け、同時にモリンガ社会事業にも力を注いでくれています。

奥様は「Jyoti G.Bharate」ジョティさんです。1990/8/26生れの今年28歳です。今は5歳と生後6か月の男の子の母親で、4人家族です。当時新婚のジョティさんも一緒に熊本で生活をしていました。

ジョティさんは熊本でフエアトレードの店でアルバイトをされていました。当時私も熊本市をフェアトレード・シティにする会のお手伝いをしている時、インドの方がこの店にいますとジョティさんを紹介され、NPO法人インドに幼稚園を作る会の話をしたところ、非常に感銘を受けられた様子で、帰宅後バラテさんにも話をされたそうです。

その後、家族ぐるみの交流をしている時、自分達も力になりたいので手伝いをさせて欲しいとの言葉を戴き、それでNPOのメンバーにも紹介し、次第に交流の和が広がって行きました。

私が、AAWCの幼稚園児への栄養補給のため、インドでモリンガを植え育てられないものかと尋ねたら、バラテさんが「自分の父が所有する畑があり、父と相談の上、そこを使ってもいいです」との返事をもらったのでNPO法人の新しいプロジェクトとすることを決議、定款の変更をする一方、2011年2月インド訪問時、現地視察も終え、具体的な計画を策定、モリンガ社会事業をスタートすることになりました。

モリンガ社会事業の全ての始まりはジヨティさん、バラテさんとの出会いからです。
ほんの偶然のチャンスを活かすことで、事業がここまで大きく育ってきました。
何事も勇気を持って進めることの大切さ」をしみじみと感じています。
若い読者にもこの言葉を心に留めて戴ければ幸いです。